・ゼンのバチェラーチャレンジを【初めから読む】
本日のスケジュール
13日目・ロスタイム
DAY14「第三者介入パーティー」の準備
タルトーサの空き地にとある建物を設置しました。
そしてそこへとある世帯を配置。DAY14は「第三者介入パーティー」があるので、そこへ招待する「繕の関係者」を引っ越しさせました。
「おお、繕、上手くやっているようだな。」
「どうも、龍三さん。まぁ、なんとかやってますよ。」
ということで「繕の関係者」としてワールドに配置したのは2人。まずは小笠原
龍三さん。世代は大人。特質は「家族志向」「冒険好き」「きれい好き」の3つ。
ホームスケイプチャレンジ出身の繕が大金を持って「バチェラー」になれたのは彼の莫大な財力のお陰という設定です。
そしてもう1人は「アリス」という魔法使いの女性。彼女はバチェロレッテチャレンジを経験したことがある、いわゆる繕の「先輩」です。彼女のバックにも龍三さんがいます。
特質は「世話の焼ける」「ナルシスト」「ロマンチック」の3つ。バチェロレッテチャレンジの経験者ということは、既に既婚者。かつ子持ちです。
ホームスケイプチャレンジの最終話でちらっと写っていたシムがこの2人。
実際の血の繋がりはありませんが、書類上龍三さんは「繕の父」、アリスは「繕の姉」ということになっています。そのためアリスと龍三さんも書類上「父と娘」の関係になっています。
「アリスもよく来たな。この家も、昨日まではここに無かった気がするけど?」
「ん-ん、アリスは審査員として冷やかしに来ただけ。この家は龍三さんが向こうにあるアリスの会場を模して作ってくれたの。色んな子たちの力を借りて、世界線を越えてね。」
「ちょっと何言ってるかわからないけど凄いな。」
「ちょっと何言ってるかわかんないけど、この世界では『龍三さんだから』で解決するようになってるから大丈夫だよ。」
そして時刻は朝の6時。繕はバチェラーの会場へ帰ってきました。DAY14は「第三者介入パーティー」の日。龍三さんとアリスが、この会場へとやって来ます。
「繕、進捗はどうだ。」
「7人いた本選出場者は3人になった。この後16日目のローズセレモニーで2人になって、19日目には1人を決めないといけない。」
「ふむ、残っている3人はどんな人物なのか教えてもらえるか?」
「1人目は『朽木
芽』さん。俺と同じように物作りが得意。冒険が好きで、山登りだったり、ウィンタースポーツだったりが好き。サバイバルにも慣れているみたいで、俺がホームスケイプチャレンジで過ごしたみたいな環境にも適応できるんじゃないかと思ってる。」
「2人目は『サラ
バレリーノ』さん。彼女の両親はそれぞれの分野で著名なシムだったらしい。彼女自身も、サラブレットとして両親と同じ道を進むことを望まれていたみたいだけど、自分がやりたいダンスの道に進むために反抗したって言ってた。その結果、今は勘当状態。家族運が無かったという意味では、俺に近いのかもな。」
「最後は『リリア
フラワーガーデン』さん。ウェアウルフで、元いた世界線ではウェアウルフのリーダーをしていたらしい。聡明なシムで、静かに本を読んでいることが多い。後はバイオリンを弾いている姿もよく見る。穏やかな雰囲気があって、もしも俺がウェアウルフについて理解しようと……もしも思ったとしたら、その足掛かりや架け橋になってくれると思う。」
「面白いシムが揃っているじゃないか。繕、お前は今のところ誰が最もパートナーに相応しいと思っているんだ。」
「正直に言って良いか?本当にわからん。そもそもこのチャレンジの先に俺が求めるものが分からなくなってきた。ずっと独りでやって来て、家族も知らない俺が何を基準に最終的なパートナーを決めればいいんだ?」
繕が軽い運動をしている間に龍三さんが美味しいフルーツパイを作ってくれました。
「答えが出なさそうな事で悩んでいても仕方ないものだ。そんな時は上手い物を食べて、一度寝てから考えればいい。まあ、お前はヴァンパイアだから腹も減らないし、眠くもならないとは思うがな。振りだけでもしておけ。案外、気持ちは切り替わるかもしれんぞ。」
「味覚はあるからな。このフルーツパイ、めちゃくちゃ美味い。」
「ねえ繕、家族がわからないって言うけど、意外と出来てるとアリスは思うんだけど。」
「できてる?何が?」
「今。アリスも龍三さんも繕と血は繋がってないけどさ、傍から見たら家族っぽくみえるんじゃない?少なくともアリスは、こっちの道に繕を誘った時から本当の弟くらいの気持ちで見てるよ?凄い歪だけど、『あっちの世界』にいるみんなももう繕を仲間として受け入れてる。」
美味しいフルーツケーキを食べた後、繕とアリスは2人で卓球を始めました。
「繕はずっと独りで生きてきたから、色んなこと真面目に考えすぎなんだよ。もちろん、家族って、『なんとかなるよ☆』だけでどうにかなることじゃないのもわかるけど。失敗するかもとか、間違えるのが怖いって思えてるんだったら……救いや突破口は見つけられるんじゃない?『どうにかなる』で突っ走る人なんかよりずっと。」
「言葉じゃ簡単に言えるけどな。実際にやるとなると、意外とな。」
DAY13のローズセレモニーが終わった後、久しぶりに「バチェラー」としての責務を少しだけ離れて過ごした数時間。繕は海の音を聞きながら、何を思ったのでしょうか。

















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