Not So Berry Challenge 2
前回に引き続きレズリーさんとの距離を詰めている黒豆。黒豆は悪人ですが、今のところレズリーさんに対して悪態はついていません。
金のためとはいえ、意外とレズリーさんのことを気に入っているのかもしれない。
そしてこのタイミングで獲得する「独身主義」のライフスタイル。今かね。レズリーさんとの結婚を目論んでいるこのタイミングでかね。
レズリーさんと対話している最中でも、きっと頭の中はお金のことばかりでしょう。
「なぁレズリーさん、俺アンタのこと気に入っちゃったんだけど。バイトの評価のお礼だけのつもりだったのにやべぇよな。出来ればもっと仲良くなりたいと思ってる。アンタはどう思う?」
どのタイミングで止めても、黒豆が悪い顔をしているのだが。
レズリーさんが無邪気に楽しそうにしているので若干心が痛む。
心の痛むプレイヤーのことなどつゆ知らず、とりあえず一発ウフフを決め込んで丸め込もうとしている男。清々しいクズ野郎である。
あっという間に話が進んでいく。
(7日以内に結婚しねぇといけねぇんだから、ちんたら段階踏んでる暇はねぇんだよ。)
黒豆も相当なクズだけれども、レズリーさんもちょっと危機感薄すぎやしないかい。
なるほど、マヌケか。マヌケなら仕方ないか。
「いやぁ、ごめんね?うち狭いからさぁ。並んで座ろうと思うとベッドしかなくて。いや、全然ね?変なことは考えてないんだけどさ?」
黒豆の邪な思惑を察知したのか、霊界からお母さんが連絡して来ました。タイミングが良すぎてどこかで見ているとしか思えない。
初ウフフは歴代家長の写真が見下ろすベッドで。嫌すぎる。
ウフフも決め込み、すっかり打ち解けた黒豆とレズリー。夕焼けの海で楽しそうにイチャついています。
見た目だけならロマンチックなんだけれども。残念ながら黒豆の脳内は遺産のことばかりなのよね。
「なぁレズリー、俺アンタと今日限りでおしまいにするなんて嫌なんだけど。先に手ぇ出しといてなんだけどさ、俺たち付き合わねぇ?」
本当に?レズリーさん、もうちょっと色々考えてから判断下した方が良くない?
本来はロマンチックな風景のはずなのに、相手が黒豆と言うだけで邪心が溢れているように見える。
明らかに黒豆は遺産のために焦っている。
「レズリー、ちょっと聞いてくれ。俺もう決めたよ。一目見たときに気がついた。俺の運命のシムはレズリーだって。」
「これ、指輪。ずっと結婚なんてしないって思いながら生きてきたけど、レズリーに会ってそれが馬鹿な考えだったって気がついた。この先の人生、アンタ無しじゃ考えられない。いますぐにでも結婚しよう!」
黒豆よ、なんて顔してプロポーズをしてるんだ。
交際0日婚約。交際を申し込んでからまだ1ウフフ時間しか経っていません。流石に断られると思っていたのですが、レズリーさんはプロポーズを受け入れてくれました。
本当にそれで良いのか。黒豆のプロポーズの言葉に何一つ心がこもっている気がしなかったのだが。
「黒豆、嬉しい。今日初めて会ったのにプロポーズ用の指輪をどうして用意してあったのかちょっと不思議だけれど。でもそんなことどうでもいいわ。」
「なんでかわからないけど、近いうちにプロポーズをする予感がしてたんだよ。本能的にレズリーに出会うことがわかってたんだろうな。やっぱり運命だよ。」
すらすらと口から出てくる鳥肌モノの嘘だらけの言葉。これは酷い。
とはいえ2人が幸せにならないとは限らない。嘘の中に芽生える愛があることを信じて。
クタクタの婚約者を残し、1人さっさと帰宅する黒豆。レズリー、考え直すなら今だぞ。
婚約しちゃった…じゃないのよ。
黒豆、延々と失礼な男である。
婚約もしたことですし、このままレズリーには世帯を移ってもらうことにしました。レズリーはストレンジャービルのまぜこぜアート一家の1人。そこから身一つでスラニの掘っ建て小屋に移ってもらいます。
十文字家へようこそレズリー。
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