「よし、みんな魔法を思えたね。じゃあ実践してみよう。自分の目の前にいる人に向けて今回覚えた魔法を使ってみて。まずはアリッサさん、リンリーくん、うたのちゃん、そして僕がカナシクナールの魔法をかけてみるよ。」
「それがカナシクナールの絶望だよ。しっかり覚えておいてね。」
「アレ…?何をしてたんだっけ?」
「でもちょっと歩いたら車も通っているのよ?危険だわ。」
「車道は移動可能エリア外ですもの。問題なくてよ。そもそもこの世界の動いている車に当たり判定はありませんわ。サンマイシューノで試してごらんなさい。」
「当たり判定……?」
第1グループの学生たちは魔法学校を卒業後も別の場所でシェアハウスしているので、グループが終了した後もこうして映り込むことがあるかもしれません。
何してるんだろうはこちらのセリフですけれども。腐った落ち葉の中で何をしているんですか。
「あら、随分吹っ飛ぶんですね。」
「すごーい!うたもやってみたい!アリッサ、あとで一緒にやってみない?」
「遠慮します。痣が出来るのはごめんですから。リンリーさんやレンさんなら付き合ってくれるのではないですか?」
「ちょっとあなた、拍手の音が大きすぎるわ。気が散るったら。少し離れてくださる?」
「えっ、オレそんなにうるさくしてないって!それにセーラの方が後から来ただろ!」
その様子を見て善人で忠実で生真面目なドリーちゃんが頭を抱えていました。
「アーダルベルトくんも合流したところで1つ魔法の実践をしてみようか。ここに通りすがりのヒゲロン毛さんがいるので協力をお願いしよう。」
「ちなみにその場から動かすことも出来ないから変化させる場所には気を付けてね。この魔法も時間経過でもとに戻るからこのまま放置で大丈夫!反対に、かけられた場合は何もできることはないよ。かけられないように注意してね。」
(なるほど、2時間で元に戻るんだね。しかしその場から動かすことが出来ないとなると『掃除』には使えないだろうね。あくまでも牽制用といったところかな。もしくは禁断の魔法を使えば、あるいは。)
この辺りでマオのホウキ作りが完了。学生たちのステータスを確認してみましょう。
実用魔法2・いたずら魔法2・原始魔法2・魔法薬3を習得済み。
才能ポイントは3つ獲得していたので以下の特典を獲得しました。
実験と練習を行うときに早く経験値を獲得できるようになり、失敗率が低下します。
研究、実験、魔法の書を読むスピードが大幅に上昇します。
魔法使いのチャージを空にする「解放」の呪文を唱えられるようになります。
実用魔法1・いたずら魔法2・原始魔法0・魔法薬3を習得済み。
実用魔法4・いたずら魔法2・原始魔法3・魔法薬4を習得済み。
実用魔法3・いたずら魔法3・原始魔法3・魔法薬5を習得済み。
実用魔法3・いたずら魔法2・原始魔法2・魔法薬4を習得済み。
実用魔法2・いたずら魔法1・原始魔法0・魔法薬3を習得済み。
実用魔法1・いたずら魔法1・原始魔法4・魔法薬4を習得済み。
魔法使いランクは徒弟。
うたのちゃんは「弱い血統」持ちなので他の子たちよりポイントが2ポイント多いです。他の子よりも多いポイントで以下の特質を獲得しました。
呪文使用時の魔法使いのツアー時の増加量が大幅に低下します。
読むスピードとコンピューターで研究するスピードが上昇します。これらのアクションを続けると魔法の経験値も獲得できます。
魔法のホウキを獲得する条件は「呪文を2つと魔法薬を2つ覚え、魔法使いランクをランク2の新入りにする」こと。使い魔を獲得する条件は「呪文を3つと魔法薬を3つ覚え、魔法使いランクをランク3の徒弟にする」こと。
全員がこの条件に到達したので、次回はホウキと使い魔を手に入れましょう。
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