「は?何?」
「あ……いや、ごめん。そんなわけないよね。なんでもない。」
「アヒルちゃんと一緒にいる時に見えるやつのことなら。」
「ぼく、それのこと今まで誰にも信じてもらえなかった。みんなには見えなかったから。」
「信じてもらえないことはもう慣れちゃった。でも見えてるものの話が誰にも伝わらないのは悲しい。」
「じゃあもう平気じゃん。良かったね、ココっち。」
「ちょっと!魔法を使ってるときに目の前に入ってきたら危ないよ!!危うく夜彦くんが大量発生しちゃうところだったよ!!」
「今日はみんなに初級の魔法使いの書を読んでもらう。力の動かし方とか、基本的なことが書いてあるからしっかり読んでね。人数分の海賊版を作っておいたからみんなちゃんと読めるよ。」
低ランク魔法の書を読むと少しずつ魔法使いレベルのメーターが上がっていきます。ちなみに新しい魔法や薬のレシピは覚えられませんでした。
「さすがヘンフォードオンバグレーですね。野性のうさぎがこんなに人懐っこいなんて。僕もこの子を見習わなきゃ。」
「うさぎといちご……なんだか可愛い組み合わせですね。」
「この世に心配事など一つもありません!」
「数手先を読むんだ。チェスだけじゃなくてお店の経営もそうだね。」
「数手先……あはは、そうですね。僕が数手先を読む係にならなきゃ。兄ちゃんは『店をやる!』って更地で暮らし始めちゃう人だから。そういうところが好きなんだけど。」
しかしここでまた微妙な挙動が発生。仕事メーターも満杯、昇進タスクもクリアしているにも関わらずティモシーくんは昇進しませんでした。
こちらは前回「解雇のウワサ」を聞いたため。解雇のウワサが解除されるまではどうやら昇進が止まってしまうようです。
ティモシーくんは「芸術的な表現」が出来たとご満悦でした。
「人間だよ?僕、絵は全く駄目なんだよね。卒業までに上手くなりたいんだけどね。」
同じ「幼稚」特質のココは途中で飽きることは無いので「正気でない」か「世話の焼ける」が関係していたりするのだろうか。
2人の補習が終わったところで、現在の学生たちの状況を確認してみましょう。
実用魔法0・イタズラ魔法1・原始魔法3・錬金術3を習得。
魔法使いのチャージを空にする「解放」の呪文を唱えられるようになります。
呪文使用時の魔法使いのチャージの増加量が大幅に低下します。
研究、実験、魔法の書を読むスピードが大幅に上昇します。
実用魔法1・いたずら魔法0・原始魔法2・錬金術3を習得。
ティモシーくんは「弱い血統」持ちなので獲得才能ポイントが他の人達より多く、5ポイント振ることが出来ました。
3ポイント組が獲得したものに加え、「実験家」と「魔法使いの社交家」をプラスで獲得しています。
実験と練習を行う時に早く経験値を獲得できるようになり、失敗率が低下します。
他の魔法使いとの交流に使って魔法使いの経験値が得られる魔法のソーシャルアクションをアンロックします。
実用魔法4・いたずら魔法4・原始魔法4・錬金術3を習得。
ココは他の子たちよりも呪文の習得量が多かったです。ココもティモシーくんと同じく「弱い血統」持ちなのでそのせいでしょうか?
ティモシーくんと同じく5ポイント獲得したので同じように振り分けました。
実用魔法0・いたずら魔法2・原始魔法1・錬金術3を習得。
獲得スキルは3ポイント組と同様。
実用魔法4・いたずら魔法0・原始魔法2・錬金術3を習得。
獲得スキルは3ポイント組と同様。
実用魔法3・いたずら魔法3・原始魔法1・錬金術3を習得。
そして見習いから新入りになる際に何故かポイントが貰えなかったため才能ポイントは2ポイントです。「解放」と「洞察に満ちた眼差し」を獲得しました。
ほぼ同じスケジュールをこなしていたのですが、呪文の習得状況に開きが出ました。ムードなどが習得スピードに関わっていたりするのだろうか。
しかし全員が「徒弟」ランクへ到達。そして全員呪文と薬のレシピを3つずつ開放しています。
学生がホウキを手に入れるには「呪文を2つ習得・薬のレシピを2つ習得・ランクを新入り」にする必要があり、使い魔を手に入れるには「呪文を3つ習得・薬のレシピを3つ習得・ランクを徒弟」にする必要があります。
ということで上記条件を全員がクリアしました。次回はホウキと使い魔を手に入れましょう!
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