Not So Berry Challenge
「母さん、俺高校生になってヴァンパイアになったら食べ物の味がいまいちわかんなくなったんだよ。父さんと母さんの作る料理が好きで、高校生になったらもっとバクバク食えると思ってたのに。俺は母さんみたいに頭が良いわけじゃねぇから、普通のシムの方がしょうに合ってると思う。」
「究極のヴァンパイア治療薬」
自らの手で紫苑をヴァンパイアに変え、今度は血を分けた息子をノーマルシムへと戻す薬を調薬しているカレブ。紫苑や夕陽の人生も壮絶だけれど、カレブの人生も大きな決断の連続でした。いったい何を思いながら、息子へのドリンクを作っていたのでしょう。
うわぁ、まずそう。
明らかに臭う液体を躊躇いなく口へ運ぶ夕陽。
ノーマルシムがヴァンパイアに覚醒する時と同じように、空中に持ち上げられた夕陽。ヴァンパイア化の際は紫色の霧に包まれますが、治療薬の場合は明るい光に包まれていました。浄化の聖なる光ということでしょうか。
「もうヴァンパイアじゃない」
「父さん、薬を作ってくれて感謝してる。体はなんとなく重くなって疲れを感じるようになったけど、こっちの方が俺らしいと思ってる。」
ヴァンパイアでなくなった息子が眠りについた深夜。紫苑とカレブが2人で話をしていました。
「ねぇカレブ、またコイツ変なことを言い出したって笑ってくれても良いよ。でも結局のところ、私が大きな決断をした時に必ず貴方がいたんだよ。たとえいくつものズレやすれ違いがあったとしても。」
「貴方が初めて私に指輪をくれた時、私に対して責任があるって言ったでしょ？でも初めからそんなもの無かったんだよ。本当は【責任】も【こうあるべきだっていう理想】も何にもなかった。ただ私が貴方と一緒に生きたかっただけ。だからもう一度、私と家族をやり直してくれませんか。」
「紫苑、僕らはずっと家族だったよ。紫苑と僕と夕陽と。やり直す必要なんて無い。すれ違ったり離れていた時期も全部含めてずっと家族だった。もちろん明日からも。言っただろ、最後まで付き合うって。」
翌日。
1人立ち食いをする夕陽。
3人でクリスマスツリーの飾り付けもしました。野外に置かれた青と白をベースにしたクリスマスツリー。とっても綺麗。
冬祭りという良い区切りの日なので、この場でカレブと紫苑を結婚させることにしました。1度目と同様に結婚式は挙げません。紫苑は「どうしようもなく今を生きてる」タイプの娘なので、多分こうするでしょう。
真っ白な雪景色の中、息子に見守られながら夫婦の誓約を交わす2人。カレブと紫苑は再び夫婦となり、終わりのない永遠の生命を共に生きていくことを誓いました。
4代目銀之丞からカレブへ向けて、念押しのようなメッセージが届きました。
結婚から2日ほど経った頃。
同日の夜。
夕陽はNot So Berry
Challengeの6代目。チャレンジルールに従って最後の特質を決めていきます。その結果獲得したのは【悪人】。
こちらが若者になった夕陽。
息子がロウソクを消した後、何かを噛み締めるかのように目を瞑っていた両親。一人息子が生命に限りある存在として、自分たちの元を巣立っていく。そのことを改めて実感していたのかもしれません。
ちなみにこちらが最終的な紫苑のスキル一覧。レベル10到達スキルは21個。マックスレベル5の到達スキルは5つ。
5代目紫苑の物語はこれにておしまい。
第5世代プラム ルールはこちら
「……そう。もし夕陽がヴァンパイアでなくなることを望むなら、母さんたちはそれを叶えてあげられる。けれど同時に貴方の命は限りあるものになる。私がヴァンパイアになったのは自分のため。だから、その呪いを貴方にまで押し付けるつもりはないわ。夕陽は夕陽の望みの下で生きるべきだから。」
ヴァンパイアスキルがマックスの15になることで、バーカウンターから作れるようになるドリンクです。こちらを飲むことでヴァンパイアシムからノーマルシムへと戻ることが出来ます。
材料はニンニク・10、トリカブト・10、ブラッドフルーツ・10。
白い部分はおそらく固形のニンニク。底の方から赤い泡がぶくぶく発泡しているうえ、黄色っぽい湯気のようなエフェクトが登っていました。
(俺は永遠の命なんていらない。それよりも1日1日が味や匂いや音に満ちている方が好きだ。)
ヴァンパイアとして生を受けた夕陽は、自らの判断でノーマルシムに戻ることを選びました。
「そうか、良かったな。お前はお前らしく生きたら良いよ。同族でなくても、お前は大切な息子だから。もちろん、寂しくないと言えば嘘になる。それでもお前が幸せになるなら構わないよ。」
「夕陽が呪いを解くことを望むのは予想してた。けど実際にそうなるとやっぱりしんどいもんだね。いつかあの子は私たちより年上の見た目になるし、あの子が亡くなるのを見届けることになる。それでも、私たちのエゴであの子を同族に引き留めておくわけにはいかないもの。」
「そうだね。そしてきっと、その日は思ったよりもすぐにやって来ると思う。その時には夕陽にも子供がいるかもしれない。そしてその子供がまた世代を繋ぐかもしれない。僕らはそれを見届ける義務があるんだろう。大丈夫、最後まで付き合うよ。」
こうして紫苑とカレブは、再び夫婦となることを決めました。
この日は「冬祭り」でした。
今年の冬祭りのご馳走は夕陽が担当。ご馳走朝ごはんを作っていたところ、両親が参加してきました。レシピ本を見ながら一挙動毎に指示を出してくる両親。
過保護がすぎる。初めての料理でこんなんされたら、料理が嫌いになる自信がある。ただ「指導者」特質持ちの両親のお陰か、1回の料理で料理スキルが一気に3まで上がりました。凄い。
やっぱり逐一指示を出されたのが気に食わなかったのかもしれない。
これにより5代目タスク【離婚し、後に同じシムと結婚する】を達成。
同時に
【第5世代タスク】
・ダンススキルをマスターする
・ダンススキル以外で任意のスキルを2つマスターする(マックスレベル5でも可)
・上記以外で6つのスキルをレベル8以上にする
・願望「ルネッサンスシム」の達成
・離婚し、後に同じシムと結婚する
・3つの異なるマップで生活する(2回引越しする)
以上全てを完了。Not So Berry Challenge第5世代タスク完遂です。
「わかってるね、カレブくん。次はないよ。」という暗黙の圧を感じる。
紫苑が「コンサートの巨匠」へ昇進。キャリアレベルも10/10に到達。エンターテイナーキャリアのトップとなりました。ちなみにこちらは5代目タスクには含まれてはいません。とは言え、めでたい。
夕陽がA評価の高校生になったので、若者へと成長させることにしました。いよいよ5代目から6代目へ世代交代の時です。
6代目は【自信家】【大食い】【悪人】の特質を持ち、願望【社会の敵】を達成しようとする裏社会の人間となります。
過保護に大切に育てられたものの、複雑な家庭環境や一時ヴァンパイアになっていた事などから【悪人】になってしまったのでしょうか。
育ちの特質は【感情マスター】【責任感が強い】の2つを獲得。行儀が良い特質も取れてしまう範囲でしたが、悪人特質や願望との取り合わせが悪いのでゲップやオナラで下げておきました。
ほんの少し顎がのびました。顔の雰囲気は母親似ですね。
スカウトの才能＋小学生の願望4種＋早分かり＋学者＋闇の支配者＋寝ずに動けるヴァンパイアをフル活用し、つよつよシムとなりました。
次回からは6代目夕陽が主人公に。6代目の物語はもちろん、永遠に生きるヴァンパイアとしてチャレンジを見守っていくことになった紫苑の今後も楽しみですね。
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